年次大会講演論文集
Online ISSN : 2433-1325
セッションID: 2307
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非線形超音波を用いた疲労き裂の評価(発電プラントにおける非破壊検査と保守,発電プラントにおける非破壊検査と保守)
三原 毅山中 一司秋野 真志尾形 寿弘佐々木 良太
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抄録
非線形超音波はき裂の開口等のき裂性状評価に有望であることが指摘されてきている。これまでに、開口の小さいき裂に強力な超音波を人射した場合、入力超音波に対し、高調波や分調波の非線形成分が観測され、それらの強度からき裂性状が評価できる可能性が指摘されてきた。著者らは、3点曲げ疲労試験時に、TOFD法を用いてき裂端部からの散乱波をモニターし、閉口き裂を導入することで、負荷によるき裂開口を制御しき裂開口と非線形エコー強度の関係を求めてきた。一方、今後非線形超音波法を実機部材へ適用することを考えると、これまで測定されてきた透過法では適用範囲が限定される。そこで本研究では、2探触子法を用いたTOFD法同様のピッチキャッチ法で非線形超音波測定を行った。その結果、透過法に比べばらつきはあるものの、高調波、分調波とも透過法同様に観察され、き裂端部波による非線形超音波測定の可能性があることが分かった。
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© 2004 一般社団法人日本機械学会
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