日本小児看護学会誌
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親から幼児への検査・処置説明とその関連要因の検討
山口 孝子堀田 法子
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2018 年 27 巻 p. 157-164

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抄録

 親から子どもへの検査・処置説明の実態を明らかにするとともに、その関連要因について検討することを目的に、1歳~6歳の幼児の親263名に質問紙調査を行った。

 今回の入院・受診で子どもが受ける検査・処置について、 「説明した」 と回答した者は4歳未満40.2%、4歳以降63.5%であった。また、子どもに検査・処置説明を行った群では、4歳未満は子どもの月齢が高い者や説明の必要性を認識している者が有意に多く、状態不安が低い者が多い傾向にあった。4歳以降でも説明にはその必要性を認識している者が有意に多く、月齢が高い者が多い傾向にあった。

 以上、親が幼児期の子どもに検査・処置説明を行うには、説明に対する必要性の認識を高めるようなかかわりに加えて、年齢が低い段階では親の精神状態を把握し、親自身に対するサポート体制を整える必要性が示された。

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© 2018 一般社団法人 日本小児看護学会
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