抄録
本研究では,非鉛系はんだであるSn-3.0Ag-0.5Cuの中央切欠き試験片を用いてひずみ制御の低サイクル疲労試験を行った.用いたひずみ波形は,pp波(fast-fast),pc波(fast-slow),cp波(slow-fast)およびcc波(slow-slow)である.すべての波形において,き裂進展速度は応力拡大係数範囲および繰返しJ積分範囲によって係数2の範囲内に整理された.また,クリープ成分を含むpc波,cp波およびcc波でのき裂進展速度はクリープJ積分範囲で整理することができなかった.