抄録
造船業における生産性向上に向けて,先行研究によってカメラやウェアラブルデバイスを用いた作業実績の取得,シミュレーションによる計画策定が可能となった。しかしながら,その実績情報とシミュレーションを連携した活用は未だ十分でなく,建造プロセスの進捗に応じた計画の最適化はできていない.本研究では,モニタリングとシミュレーションに共通の生産システムモデルを作成し,作業実績から建造プロセスの遅れを検知して,適切なタイミングでリスケジューリングを行うためのシステムを構築したそれによって,作業資源を効果的に融通して建造プロセスを効率的に進行できることを示した.