ものと人間との間に存在する行為の関係性を表す理論としてアフォーダンスが知られている.本研究では,アフォーダンスによる作業支援の効果を作業者の内的状態の変化から推定することを狙いとして,組立作業中の作業者の生体情報の収集と解析を行う.具体的には,有孔ボードにピンを指す作業において,穴の色を着色したピンと着色していないピンを指す作業中に作業者の脳血流量と心拍変動を計測し,アフォーダンスが作業者に与える影響を脳活動量およびストレス状態の観点から解析することで,アフォーダンスによる作業支援の有用性について検証する.