主催: 一般社団法人 日本機械学会
会議名: 生産システム部門研究発表講演会2024
開催日: 2024/03/04 - 2024/03/05
製品ラインナップの増加に起因して,各品番のそれぞれの工程で共通の設備を利用できる生産ライン形態であるフレキシブルジョブショップ(Flexible Job Shop, FJS)の導入への期待が高まっている.本稿では,FJSのスケジューリング問題(FJSS問題)の近似解法について述べる.具体的には,FJSS問題を①工程を処理する設備を決定する割り当て問題と,②工程ごとの処理順序を決定する順序付け問題に分割したうえで,①の割り当て問題に独自の解法を適用することで高速化を実現する.提案法を10設備×10品番×10工程の問題に対して適用した結果,最大計算時間を6時間としてGurobiにより得た解よりも,メイクスパンの短い近似解を15分程度で得ることができた.