主催: 一般社団法人 日本機械学会
会議名: 第12回最適化シンポジウム2016
開催日: 2016/12/06 - 2016/12/07
生産システムは外的要因としての需要変動によって利益が最大(最適)かどうか決まるオープンシステムと言える。効率やコストは需要を考慮しないクローズなシステム指標である。変動する需要に対して生産能力、安全在庫、生産量を制御変数とし最適化指標(評価関数)はコストや効率ではなく利益とする。本研究は機会損失による売り上げへの影響や各種コスト要因を考慮し利益を評価関数とする生産システムをモデル化する最適制御問題として捉える。従来、安全在庫は統計的に欠品許容率から算出され、生産タクトタイムは試行錯誤の経験値から求められ、生産能力は平均需要に応じてコスト削減の対象として経営されてきた。個別にはトレードオフに関係にあるが本研究による手法は全体の指標である利益を評価関数とする最適化手法である。