ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
Online ISSN : 2424-3124
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2P2-G07 スパイクタイミングに基づく脳型競合プロセッサの試作と評価
浅井 哲也金沢 雄亮大黒 高寛雨宮 好仁
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p. 115-

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抄録

脳の機能と構造に学んだ高性能プロセッサを開発したい。近年, ある種の競合神経ネットワークにおいて, 平均発火率の代わりにスパイクのタイミングで情報符号化すると, 早期の段階でニューロン間の競合が完了するだけでなく, ニューロンの選択がノイズに対してロバストになることが明らかになっている。そこで, 電流スパイクを発生するシリコンニューロン回路を用いて簡単な競合ネットワークをアナログ回路化し, 上記の特徴(高速競合処理とノイズに対する冗長性の改善)を再現するプロセッサを試作した。スパイクタイミングに基づく情報処理システムは, 今後, アナログデバイスが持つ冗長性の問題を克服する効果的な方法を提供するかもしれない。

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© 2002 一般社団法人 日本機械学会
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