抄録
緒言
千葉県では平成2年より重症心身障害児施設3施設、重症心身障害児委託病床を持つ国立病院機構2施設、重症心身障害児者を守る会千葉県支部、千葉県通園事業連絡協議会が協力して、千葉県重症心身障害連絡協議会を運営している。今回、在宅重症心身障害児者支援を一層充実させるべく、千葉県小児科医会(在宅障害児支援委員会)との共同研究で、千葉県内の主要病院の小児科・新生児科を対象に、長期入院をしている重症心身障害児者の実態と在宅の重症心身障害児者支援の実態について調査することとした。
方法
主要な調査項目は以下の通りで、千葉県小児科医会病院幹事にアンケート調査を依頼した。
1) 千葉県内の主要病院の小児科・新生児科に90日以上の長期入院している重症心身障害児者の実態
2) 在宅医療に関しての地域での連携の実態
3) 一般病院の小児科でのレスパイト入院の実態
4)一般病院の小児科での在宅医療の実態
結果
現在、アンケート集計中である。
考案
千葉県は重症心身障害児施設の定床が少なく、在宅の重症心身障害児者が多い。千葉県重症心身障害連絡協議会と千葉県小児科医会では、平成19年度〜20年度に在宅の重症心身障害児者を対象にアンケートによる実態調査を実施し、在宅重症心身障害児者の窮状について報告した。今回の研究成果とあわせて行政に提示し、行政と共に、在宅重症心身障害者支援の一層の充実に貢献していきたい。