日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
ハンズオンセミナー2:重症心身障害児の呼吸理学療法
排痰補助装置の活用
竹本 潔
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2018 年 43 巻 1 号 p. 107-108

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抄録
MI-Eは、機械的な咳介助で、中枢気道の排痰に威力を発揮する。有効なPCF(peak cough flow)を得るためには、十分な吸気量を確保することが必要であり、適切な圧設定を行うことが重要である。経気道的なパーカッションであるIPVは、気道分泌物を遊離・流動化し、末梢から中枢気道へ移動させる効果が期待できる。目的とする排痰部位(中枢か末梢か)、児の受容状況によって選択するが、いずれも姿勢設定やリラクゼーションとの併用で効果が最大になる。
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© 2018 日本重症心身障害学会
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