日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-10
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日本の Exophiala jeanselmei の臨床分離株における種内変異について
*河崎 昌子安澤 数史田邉 洋望月 隆石崎 宏西村 和子
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抄録
これまでにミトコンドリア DNA の制限酵素切断片長多形(mtDNA-RFLP)によるタイプ分けで 15 タイプに分けられている Exophiala jeanselmei は核 DNA(nDNA)の rRNA 遺伝子の ITS 領域での ITS-RFLP によっても明確に区別された。
1990 年以降当教室で遺伝子型を調べ得た E. jeanselmei 20 株について mtDNA-RFLP と ITS-RFLP 分析結果をまとめると E. jeanselmei タイプ 5(E. jeanselmei var. jeanselmei)が 11 株と最も多く、次いでタイプ 6 が 6 株、タイプ 10 が 2 株、Type 8 (E. jeanselmei var. lecanii-corni)が 1 株であった。これらはそれぞれ遺伝的には別のグループに属するがタイプ 6 とタイプ 10 には、このグループ独自の種名は記載されていないため、そのまま E. jeanselmei タイプ 6 または E. jeanselmei タイプ 10 と表記した。
E. jeanselmei は遺伝的に極めて変異が大きいため ITS 領域の塩基配列を基に種を同定するには GenBank に登録されている配列の種名では混乱を招く場合があると思われる。出来るだけ近い将来に登録配列の種名が遺伝的に近いグループを示すものに修正される事が期待される。また配列を登録する時は、それが Type strain であるか否かを明記する事が期待される。
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© 2005 日本医真菌学会
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