日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-55
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救急・集中治療領域における β-D-グルカン検査の有用性および 3 種測定法の比較
*蒲原 隆池上 敬一
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抄録
【背景】深在性真菌症の予防・治療を適切に行うには、患者リスク評価、培養検査、臨床症状や画像・検査所見、血清診断等を総合的に判断した早期診断が求められる。β-D-グルカン (BG) 測定は本症のスクリーニングに有用であるとされるものの、各種測定キット間に測定値や判定結果に乖離が見られる場合があり、原因の一つとして非特異反応が挙げられていた。【目的】今回、非特異反応出現率が高いと指摘されていたキットの改良品を評価すると共に、深在性真菌症の早期診断における BG 測定の有用性を 3 種の測定キット間で比較検討した。【方法】2004 年 9 月から 2005 年 3 月に、当救命救急センターに入院した 93 症例に付き、第 5 病日および以後 7 日毎に血漿中の BG 値をファンギテック G テスト MK (以下 G-MK、前処理液改良前および改良後)、β-グルカンテストワコー、β-グルカンテストマルハを用いて測定した。【結果】1) 改良前 G-MK では 93 症例 297 検体中、非特異反応により 11.1% の検体が誤って陽性と判定されたが、改良後は 3.0% に減少した。2) 臨床症状・一般検査所見から 13 病日以降に深在性真菌症と診断あるいは疑いとされた 11 症例のうち、4 症例において、発症を疑わせる臨床所見・一般検査所見の出現よりも早く(12 病日以前)BG 陽性となっており、深在性真菌症の早期診断に BG 測定が有用である事が示唆された。各キットの陽性率は、改良後 G-MK:4/11、ワコー試薬:1/11、マルハ試薬:2/11であった。
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© 2005 日本医真菌学会
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