日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第52回 日本医真菌学会総会・学術集会
セッションID: P-033
会議情報

分類と同定
中国貴陽医学院で分離された病原性酵母の分類学的な研究
*康 穎倩矢沢 勝清横山 耕治三上 襄
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
【目的】文部科学省のアジア科学技術協力推進戦略・地域共通課題解決型国際共同研究の「真菌症原因菌の疫学的研究と真菌症対策拠点形成」事業において、中国の貴陽医学院で分離された病原性酵母について、その分類学的な研究と薬剤感受性を検討した。【結果および考察】分離は、Potato Dextrose agar (PDA)で行い、菌種の同定は主にクロモアガーを用いて行い、最終的な種の確定は、ITSおよびD1/D2領域の塩基配列を解析することにより行った。分離した56種の病原菌の内訳は、30株(54%)がCandida albicansで次にC. glabrataが6株、C. parapsilosisC. tropicalisが4株であった。Candidaの他の菌種が5株で、残りはCryptococcus 等であった。ITSおよびD1/D2領域の塩基配列の解析で、Candida rugosa に類似しているが、相同性が低い菌株が1菌株発見されており現在、その詳細な分類学的な位置づけを検討している。分離した30株のC. albicansの25S rRNA遺伝子情報に基づく、遺伝子型の解析では、genotype A, B, C はそれぞれ56%, 23%および20%であった。薬剤感受性の検討では、azole, flucytosine, amphotericin Bでは、C. glabrata の分離株の多くがazole に対して基準株と比較して耐性傾向にあることと、flucytosine に対して数株でMIC値が僅かに高い菌株が観察されたが、高度の耐性菌は観察できなかった。(共同研究者 貴陽医学院:Luo Zhenhua、 Wang He)
著者関連情報
© 2008 日本医真菌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top