材料
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アルミニウム合金7075および7076の疲労強度に及ぼすショット・ピーニング加工の影響について
竹内 勝治佐々木 光三山盛 浩
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1966 年 15 巻 154 号 p. 492-498

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抄録

本資料は高力アルミニウム合金7075および7076各T6材についてショット・ピーニング加工における諸因子, すなわち, ショット粒度, アークハイト, カバレージ, ショット・ピーニング前の表面仕上などを変えて疲労強度に及ぼす影響を検討し, あわせて3%食塩水中における腐食疲労強度についても実験を行なった.
疲労試験は小野式回転曲げ疲労試験機を用いて行ない, 得られた結果を要約すると次のようである.
ショット・ピーニング加工条件は#170ショット, カバレージ100%, アークハイトは7075が0.015″, 7076では0.010″とするのが疲労強度(107回)の点から好ましい. 加工前の表面仕上は加工後の疲労強度に影響を及ぼすが, ペーパ仕上と2~4s程度の旋削仕上では疲労強度に差がほとんど見られない. 疲労強度の向上率はペーパ仕上が4~15%, 旋削仕上が6~22%である. なお, 加工後表面層をペーパなどによって軽く除去すると, 疲労強度は加工のままと比べ8%ほど向上する.
腐食疲労強度はショット・ピーニング加工によってかなり改善される. 7076-T6の場合, ペーパ仕上のままの疲労強度は大気中より61.9%ほど低いが, 加工したものの減少率は30%程度であった.

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