材料
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ローラチェーンリンクプレートの疲労強度に関する研究
リンクプレートの形状, ショットピーニングと孔部仕上について
中込 昌孝
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1966 年 15 巻 154 号 p. 487-491

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抄録

チェーン伝動において比較的低速運転時の場合に, チェーンは繰返し衝撃荷重を受け, リンクプレートにしばしば疲労破壊を生ずる. 言うまでもなくチェーンの寿命は単にリンクプレートの強度にのみ左右されるわけではなく, 高速運転時におけるローラ, ブッシュの破壊, あるいはピンとブッシュとの焼付け等によっても大きな影響を受けるわけであるが, 本研究ではリンクプレートの耐疲労性について形状を変えた場合, ショットピーニングを施した場合あるいは孔部仕上の方法を変えた場合等を考慮し若干の疲労試験をもとに報告した. 試験結果から得られたおもな事項を列記すると, (1)形状については中央絞り部を標準のリンクプレートより大きくするほど疲労強度は増大し逆に小さくした場合には疲労強度は低下する. (2)ショットピーニングの効果については単にオーステンパーのみのリンクプレートに比較して約70%程度強度が向上する. (3) リンクプレートの孔部仕上については, 二段パンチで穴あけを行ない, 孔部両側を面取りしたリンクプレートが, 単に一段パンチを用いて穴あけしたものに比較して著しく強度が増加する等である.

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© 日本材料学会
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