高炉からの溶融スラグに適当量の水を接触させて, 膨張高炉スラグを作り, これより破砕ままのスラグ骨材, 粒形を改良した球状化スラグ骨材, 粒形を改良し, 表面に被覆剤をコーティングした被覆スラグ骨材の3種を製造し, それぞれについて軽量コンクリート骨材としての諸性質を試験した. その結果, 三者とも良好な性質を有しており, 特に球状化スラグ骨材, 被覆スラグ骨材の諸性質は著しく改良され, 構造用軽量コンクリート骨材として使用可能であることがわかった.
膨張高炉スラグ骨材をコンクリート骨材として使用する場合, 製造コストの面で有利な, 破砕ままのスラグ骨材, 球状化スラグ骨材の両骨材について, コンクリート調合のめやすとなる調合図を作製した.