日本看護技術学会誌
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原著
終末期にある患者に対する看護師の身体接触を用いたかかわりのプロセス
加藤 智史
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2026 年 25 巻 p. 38-48

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抄録

 目的:終末期にある患者に対する看護師の身体接触を用いたかかわりのプロセスを明らかにする.
 方法:終末期看護に携わる認定看護師, 専門看護師を対象にインタビューを実施した. 分析にはグラウンデッド・セオリーを用いた.
 結果:研究参加者は認定看護師7名, 専門看護師4名だった. 分析の結果, 《倫理的対話姿勢》をベースに《苦痛に気づく》, 《苦痛に応じる》, 《苦痛を分かち合う》という応答を連鎖的に繰り広げ, 《行為を省察する》ことにより, かかわりによって生じた変化を次のかかわりへとつなげ, それらを繰り返すことで《患者と自己の理解が深化する》というプロセスを示した.
 結論:終末期看護に携わる看護師の身体接触を用いたかかわりの前後に, 患者の苦痛に気づき, 応じ, 分かち合い, 省察するプロセスが存在することを示した. 本プロセスは看護師と患者との間に生じた相互作用を伴った変化を可視化し, 具体的な省察の視点をもたらすことで経験知を重ねていくことにつながると考えられた.

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