日本看護技術学会誌
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研究報告
注射準備時における新リキャップ法の有効性の検討
一條 明美升田 由美子神成 陽子苫米地 真弓
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2009 年 8 巻 1 号 p. 76-83

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抄録
 本研究は著者らが開発した注射準備時の安全 ・ 清潔な新リキャップ法 (以下, A医式とする) の有効性を, キャップ固定器具を使用する方法 (以下, ホルダー式とする), 「への字」 型挿入法 (以下, への字式とする) と比較検討した. これらの3つの方法に関してそれぞれのリキャップ法を習得するための練習時間とリキャップに要する所要時間を測定し比較した. さらに被験者のそれぞれのリキャップ法に対する主観的評価とその理由を検討した.
 A医式リキャップ法の練習時間の平均値および標準偏差は, 3つの方法の中で一番長かった. 各リキャップ方法の主観的評価で 1位と評価した割合は, A医式 76%, ホルダー式およびへの字式各 12%であった. その理由は, 安全性, 清潔の保持, 安定性, 簡便性に関するものであった. これらの結果から A医式リキャップ法は, 学生にとって練習が必要であるが安全清潔な方法であることが示された.
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© 2009 日本看護技術学会
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