日本感染看護学会誌
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教育研究
HIV感染者の生活に関する当事者参加型授業における学生の学び
城戸口 親史澁佐 徳紀
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2025 年 18 巻 1 号 p. 1-10

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抄録

HIV 感染の発見,流行当初は治療法がなく不治の病とされた.しかし,抗HIV 治療薬の進歩によりHIV 感染者,AIDS 発症患者の経過は,慢性の経過をたどる疾患へと変化した.そのため,様々な場所で,看護者がHIV 感染者,AIDS 患者の看護に携わる機会は今後増えてくる.初学者である看護学生にとって,当初の治療方法がなかった疾患を持つ感染者の語りの中で対象の置かれた状況からHIV 感染者の看護のあり方を考えることは重要である.そこで,A 大学で行った当事者参加型授業を通して授業参加レポートからHIV 感染者の生活について看護学生の学びの実態を明らかした.その結果,授業参加レポートから得られた総コード数は741コードであった.示された学生の学びは,知識,技術,価値観,感情の4側面に分類された.

また,4つの側面で看護学生の共通する学びとしては,【医療従事者の持つ偏見と差別】のカテゴリーが示された.看護学生は当事者の語りから「偏見や差別が医療者に多い」ということを知識として得て,自分の感情を表現していた.一方,看護学生は当事者の思いから対象に対する自分の捉え方の変化に気づき,感染者や患者の尊厳に配慮し寄り添う姿勢を示していくことの重要性を認識していた.

さらに,看護学生は当事者の語りを通して,HIV 感染者の立場と同化し,その感情の追体験をしながら,HIV 感染者に対する対応について何が求められるのか,看護者の視点で考えていた.

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