日本感染看護学会誌
Online ISSN : 2760-5124
Print ISSN : 1347-9857
原著
高齢者訪問看護における清潔・感染防止の質評価に関する指標開発(第1報)
―質評価指標開発のプロセス―
岡田 忍岡本 有子山本 則子
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 4 巻 1 号 p. 27-40

詳細
抄録

ADLの低下により清潔の保持が困難になったり,易感染状態,あるいは感染症を有する在宅高齢者の増加が予想され,訪問看護師には,在宅高齢者の清潔を維持し,適切な感染防止対策を実施することが求められる.著者らは,高齢者訪問看護において重要な領域の一つである清潔と感染防止についてベストプラクティスを定義し,これにもとづいて具体的な実践内容に照らして訪問看護の質を評価するための指標を開発した.指標開発は,文献レビューによる質評価指標項目案の作成,感染看護,高齢者訪問看護の専門家のエキスパートパネルによる項目案の評価・検討・修正というプロセスを経て行った.口腔ケアは重要性が高いにもかかわらず他の清潔ケアに比べ訪問看護の現場で十分に行われている状況とはいえないため,清潔に関しては清潔ケアと口腔ケアは別々に指標項目を作成した.感染防止については,在宅の特殊性として,感染に関する情報の不足,滅菌物等のコスト,多職種の関与という問題があり,標準予防策の遵守と滅菌物の確保,職種間の調整役としての項目を盛り込んだ.また,清潔,感染防止に関わるケアは利用者本人,介護者が実施する場合も多いため,利用者・介護者への方法の提示も項目の記載に盛り込んだ.結果として,清潔ケア16項目,口腔ケア14項目,感染防止18項目の指標項目を選定した.

著者関連情報
© 2007 日本感染看護学会
前の記事 次の記事
feedback
Top