日本感染看護学会誌
Online ISSN : 2760-5124
Print ISSN : 1347-9857
原著
高齢者訪問看護における清潔・感染防止の質評価に関する指標開発(第2報)
―感染防止質評価指標に対する全国の訪問看護師の調査結果からみた評価―
岡田 忍
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2012 年 8 巻 1 号 p. 1-16

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抄録

筆者は,高齢者訪問看護の重要な領域の一つである清潔と感染防止について訪問看護の質を評価するための指標を開発した.感染防止についての質評価指標項目の適切性を評価するために,全国の訪問看護ステーションから抽出した1,334件に,調査票を郵送し,訪問看護師2名にそれぞれの項目について実践している場合を1点,していない場合を0点として自己評価してもらった.有効回答数は,321名(24.1%)であった.総得点は18点満点中15.2±2.53点(84.4%)で18項目中16項目の回答率が70%以上であった.回答率の低かった項目は,「訪問前後の手洗い・うがい」「個人防護具の着用」であった.

質評価指標項目に対する回答結果と対象となった訪問看護師,訪問看護ステーションの属性との関係等について分析したところ「情報の把握と他職種との共有」「訪問前後の手洗い・うがい」「感染兆候の早期発見とその対応」「予防接種・健診の実施」「感染防止に配慮した訪問計画」の5項目,ならびに総得点について訪問看護経験年数と関連がみられた.多くの回答者が「訪問看護実践上の重要な点が網羅されていると思う」との印象を受けており,訪問看護における感染防止の質評価指標としてある程度有用であることが示唆された.

しかし訪問看護の経験年数以外の属性と関連する項目もあり,今後は,自由記載でのコメントも参照しながら,より訪問看護の実践の質の向上につながる項目の設定や回答方法の工夫が必要であると思われた.

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