日本感染看護学会誌
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Print ISSN : 1347-9857
実践研究
新型インフルエンザ2009年流行時に感染者のケアに携わった看護師の思い
宮下 茂美林 滋子
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2012 年 8 巻 1 号 p. 25-31

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抄録

2009年に発生した新型インフルエンザの国内流行時に,感染者のケアに携わった看護師の思いを明らかにすることを目的に,2010年に第一種感染症指定医療機関である1病院の看護師10人を対象とした半構造化面接法による調査を行った。

看護師の思いは「感染症を恐れるという思い」,「自分と家族,感染していない患者を感染から守りたいという思い」,「感染対策の効果的な実施についての思い」,「任務を遂行しようという思い」,「感染者の心身の苦痛に応えたいという思い」,「報道に脅威を感じるという思い」,「サポートによる安心とサポートを期待する思い」に7分類された。看護師は,感染症およびその対策に関する情報や根拠が不十分な状況の中で感染者に接することを怖いと感じていた。同時に,看護師としての任務を果たそうという思いを抱いており,感染者やその家族には精神面や倫理面に配慮したケアが重要であること,感染していない他の患者を守る必要があることの認識の基で看護を実践していた。さらに看護師は,感染対策の効果的な実施,感染者に対応するための情報収集を意識的に行おうとしていたが,それは怖いという思いと任務を果たそうとする思いがバランスよく統合された結果であると考えられた。

本調査によって明らかにされた看護師の思いは,今後も予測される新興感染症の発生時に感染者のケアに携わる看護師への支援と看護体制を具体的に整える上で示唆となるものと考える。

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© 2012 日本感染看護学会
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