2023 年 28 巻 1 号 p. 64-
【要旨】Corona virus infectious disease, emerged in 2019(COVID-19)は、流行の主体が感染性の高いオミクロン変異株に置き換わり小児の感染者数が増加し、けいれん、意識障害、脳炎・脳症例も増加し、重症化する症例や後遺症を残す症例も報告されている。われわれが経験した小児 COVID-19 の出血性ショック脳症症候群や、片側けいれん・片麻痺・てんかん症候群を含む3 症例の急性脳症を提示する。小児 COVID-19 の急性脳症はインフルエンザ脳症と同様、さまざまな臨床病型・重症度、そして予後をとりうる。