NEUROINFECTION
Online ISSN : 2435-2225
Print ISSN : 1348-2718
症例報告
繰り返す無熱性けいれんで発症した抗NMDA受容体脳炎の3歳女児例
德永 航野村 隆之介星野 愛松田 健剛渡邉 真太郎川口 忠恭青木 政子桃木 恵美子石井 和嘉子熊田 聡子森岡 一朗
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2025 年 30 巻 1 号 p. 166-171

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抄録
抗N-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体脳炎は、先行感染後に精神症状や不随意運動を伴う脳神経症状で発症する自己免疫性脳炎である。先行症状がなく、繰り返す無熱性けいれんで発症した3歳女児例を経験した。入院18、13、6日前にけいれんし、発作間欠期は意識清明であった。脳波検査や頭部MRI検査で異常所見を認めなかった。入院2日前から精神症状や不随意運動があり、入院後の各種検査から自己免疫性脳炎の可能性を考えて治療を開始した。その後、髄液中抗NMDA受容体抗体が陽性と判明し、抗NMDA受容体脳炎と確定診断した。小児では発症経過にかかわらず、精神症状や不随意運動を伴う脳神経症状を認める場合には、抗NMDA受容体脳炎を念頭に早期治療を行う必要がある。
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© 2025 日本神経感染症学会
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