NEUROINFECTION
Online ISSN : 2435-2225
Print ISSN : 1348-2718
症例報告
免疫再構築症候群を発症し、経時的に髄液IgG index値を追跡した非HIV関連進行性多巣性白質脳症の1例
田中 裕彬七浦 仁紀形岡 博史桐山 敬生中道 一生杉江 和馬
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 30 巻 1 号 p. 172-177

詳細
抄録
80歳男性、発熱と意識障害で救急搬送された。単核球優位の髄液細胞増多と水痘帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus、以下VZV)DNA PCR陽性を認めVZV脳炎と診断し、アシクロビル(Acyclovir、以下ACV)を投与開始した。入院8日目に発熱と意識障害悪化と頭痛の訴えがあり、再検した髄液検査でキサントクロミーを認め、頭部CTでくも膜下出血を認めた。VZV血管症によるくも膜下出血と診断し、ステロイドパルスを追加した。意識障害が改善し、回復期リハビリテーションを経て8ヵ月後に復職した。VZV血管症ではACV単剤よりもステロイド併用療法で神経予後が改善する可能性が報告されており、VZV脳炎患者ではVZV血管症の有無を評価してステロイド併用を考慮するべきである。
著者関連情報
© 2025 日本神経感染症学会
前の記事 次の記事
feedback
Top