2025 年 30 巻 1 号 p. 20-25
インフルエンザ菌b型(Hib)および肺炎球菌は、小児における髄膜炎の代表的起因菌である。これらの細菌に対するワクチンは2011年に入り多くの自治体で公費助成による接種が可能になり、2013年より定期接種プログラムに導入された。ワクチン導入後にHibおよび肺炎球菌による侵襲性感染症の減少が明らかとなった。肺炎球菌の血清型解析では、ワクチンでカバーされない血清型の増加が示された。またB群溶連菌(GBS)による髄膜炎は減少していない。より幅広い血清型の肺炎球菌およびGBSに対応可能なワクチンの開発が待望される。細菌性髄膜炎では長期フォローアップも重要である。定期的な神経学的評価、医療的支援とリハビリテーション、家族への教育とサポートが必要とされる。