NEUROSURGICAL EMERGENCY
Online ISSN : 2434-0561
Print ISSN : 1342-6214
脳室内出血で発症し流入動脈塞栓術とガンマナイフ治療を施行したAVM of the corpus callosumの一例
池内 佑介鵜山 淳勝部 毅中溝 聡高石 吉將近藤 威
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 25 巻 2 号 p. 378-383

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抄録

 AVM of the corpus callosumは脳梁に発生する稀少な動静脈シャント疾患で,若年者に脳内出血で発症することが多い.繰り返す脳室内出血の原因として報告されることもあり,脳深部の病変のため,治療に伴う合併症も多く,慎重かつ適切な治療選択が重要とされる.今回,我々は繰り返す脳室内出血で発症した高齢のAVM of the corpus callosum患者を経験し,年齢と全身状態から侵襲的な治療は不適切と判断されたため,流入動脈塞栓術とガンマナイフ治療を行い良好な成績を得た.

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© 2020 日本脳神経外科救急学会
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