2022 年 27 巻 2 号 p. 165-169
大動脈直接起始左椎骨動脈の解離性動脈瘤破裂によるくも膜下出血に対して開頭トラッピング術を行なった症例を経験したので報告する.椎骨動脈の起始異常は血行動態の変化や過度の壁せん断応力により,解離性病変との関連性が指摘されている.左椎骨動脈解離を診断した際には,左椎骨動脈の大動脈起始をはじめとする椎骨動脈の起始異常や形態異常の存在を念頭に置く必要がある.開頭術を選択する場合は型の如くトラッピングを施行すれば良いが,開頭術前の診断カテーテル検査や血管内手術を行う際には手技中に予期しない大動脈弓部異常に遭遇する可能性もある.