2018 年 34 巻 4 号 p. 463-466
症例は70歳女性.67歳で筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis:ALS)を発症し,68歳時に終末期治療目的に当院を紹介受診となった.疼痛と呼吸苦の緩和目的にmorphine hydrochlorideの投与が開始され,約半年間症状の緩和がみられていたが,その後呼吸苦が増悪した.高用量のmorphine hydrochloride 3時間毎投与を行い対処したが,呼吸苦(end–of–dose failure)の改善がみられなかったため,一期的に1日2回のmorphine sulfate投与の切り替えをおこなった.morphine sulfateへの切り替え後,副作用を認めることなく呼吸苦症状の安定化が得られ療養継続が可能となった.
さらにmorphine sulfate投与時に,投与デバイスと溶媒も検討した.投与デバイスとして懸濁ボトルは有用であり,溶媒にはヤクルト®が有用であった.