神経治療学
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原著
症例報告 しびれ感増悪を契機とした2か月毎の免疫グロブリン静注療法が維持療法として有効な慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーの1例
長田 治岩崎 章荒木 信夫
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2019 年 36 巻 4 号 p. 548-551

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抄録

症例は,67歳男性である.2014年1月,四肢末梢のしびれ感を自覚し当科を受診した.免疫グロブリン静注療法(intravenous immunoglobulin:IVIg)で症状は改善するも,同年4月,再度しびれ感が出現したが,IVIgで症状は再び改善した.慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーと診断した.その後しびれ感が増悪するたび2か月毎にIVIgをくりかえし施行し,しびれ感は改善した.神経伝導検査でも改善傾向を認めた.四肢末梢の軽度の痛覚鈍麻が残存するが,握力と四肢筋力は保たれている.本例ではしびれ感の増悪を契機に定期的にIVIgがなされ,症状改善を自覚できていることが4年間以上にわたる治療継続の動機付けになっている.しびれ感の増悪を契機として2か月毎にIVIgをくりかえし施行する治療が維持療法として有効であることを確認した.

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© 2019 日本神経治療学会
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