原著
神経疾患患者のオンライン診療に対する意識調査
2019 年 36 巻 5 号 p. 606-610
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2019 年 36 巻 5 号 p. 606-610
オンライン診療は利便性が高いものの，対面診療と異なる診療方法となるため抵抗感を持つ患者も少なからず存在する．今回我々は神経疾患患者を対象にオンライン診療に対する意識調査を行った．回収された調査票は215例で，多発性硬化症/視神経脊髄炎，てんかんで遠隔医療を「利用したい」「利用してもいい」割合が高かった．70歳代以降で「利用したくない」割合は増加するが，通院所要時間やactivity of daily living（ADL）との関連はみられなかった．好発年齢の若い多発性硬化症やてんかんにはオンライン診療は導入しやすい可能性があるが，脳血管障害などの高齢者への急速な普及には課題が多いことが考えられる．
