2020 年 37 巻 5 号 p. 760-762
筋強直性ジストロフィー1型(myotonic dystrophy type 1:DM1)の62歳男性に対してHybrid Assistive Limb®医療用下肢タイプ(HAL®)による歩行運動療法(20分/日×9日/2週間)を長期間欠的に実施した.経過中に運動療法の実施を5日/1週間に減らしたが,歩行機能が鋸歯状に改善し続けた.有害事象は認められなかった.DM1はDMPK遺伝子のCTGリピート数によって臨床像が異なるため,個々の症例に最適なHAL®の使用条件の調整が重要である.