2025 年 42 巻 3 号 p. 441-447
不安症/うつは,若年壮年期成人を含めた幅広い年齢でみられ,不登校/休職,焦燥,抑鬱気分などの心理行動症状と共に,不眠,起立不耐症などの様々な身体症状症(somatic symptom disorder:SSD)をきたし,後者の中に「認知機能障害」がある.本稿では,認知機能障害型SSDの症候,Alzheimer病(Alzheimer disease:AD)等との差異,推定脳内機序,治療ケアについて述べた.精神科・脳神経内科の外来において,認知機能障害型SSDの診断とケアは,SSD患者の生活の質の改善のために,また若年性ADを見逃さないために重要であり,両科での診療協力が期待される.