神経治療学
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総説
急性偶発性微小脳梗塞と血管性認知症
榊原 隆次笹平 夏代小松 尚也谷渕 由布子小田倉 孝典及川 勉
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2025 年 42 巻 5 号 p. 877-881

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抄録

急性の偶発性微小脳梗塞(acute incidental cerebral microinfarct:aiCMI)が最近注目され,認知症外来で偶然認められることも少なくない.aiCMIは他の脳梗塞と同様,多くが動脈硬化に由来し,血管性認知症の成因に関わることが知られている.本邦でその頻度を調べた報告は少ないが,認知症外来を中心とする当院MRI検査室では1.0%にみられた.Alzheimer病(Alzheimer disease:AD)に血管性認知症が合併することは少なくないことから,認知症外来では,aiCMIや血管性認知症にも注目し,患者の生活の質(quality of life:QOL)の向上のために,適切な診断とケアを行うと良いと思われる.

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