知能と情報
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原著論文
ラフ集合による新しいコンジョイント分析の提案
杉原 一臣石井 博昭田中 英夫
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2003 年 15 巻 4 号 p. 421-428

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抄録
コンジョイント分析は,諸要因の組合せに対する全体評価から各要因の部分効用を求め,より効果的な組合せを推定することができる.しかし従来の手法では予め何らかの効用関数モデルを仮定する必要があり,それが取扱う問題に適していない場合も考えられる.このような場合に有効であるラフ集合を用いたコンジョイント分析の新しい方法を提案する.コンジョイント分析が一種の多属性意思決定問題とみなせるので,本手法は半順序関係によるラフ集合に基づいている.提案手法によりIF-Thenルールを抽出し,半順序関係によって既存のデータより良い要因の組合せを見つけることができることが特徴である.
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© 2003 日本知能情報ファジィ学会
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