知能と情報
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原著論文
ウェーブレット係数のテクスチャ特徴量に基づく劣化画像の評価法
松田 充夫但馬 文昭櫛田 直規宮武 直樹佐藤 秀昭
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2006 年 18 巻 3 号 p. 471-483

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抄録

本論文では, 複数の階層化解像度レベルに分解したウェーブレット展開係数のテクスチャ特徴量から劣化画像のぼけ量の評価とぼけ範囲を決定する方法を提案する. 本提案法では, まず対象となる画像をウェーブレット変換に基づく多重解像度解析により複数の階層化解像度レベル成分に分解する. この分解した複数の階層化解像度レベル成分の同時生起行列からテクスチャ特徴量を算出し, そのテクスチャ特徴量から画像の劣化度 (ぼけ量) を評価する. 画像の劣化度 (ぼけ量) と劣化範囲は, 基準画像がある場合は基準画像との比較から評価し, 基準画像のない場合は局所的に劣化 (ぼかし) を付加し, その変化量から推定する. 4種類の画像に本提案法を適用した評価実験から, 多重解像度ウェーブレット係数のテクスチャ特徴量はぼけ量や画像劣化度評価に有効であること, テクスチャ特徴量Contrastはぼけ量評価に適することを確認した. また本提案法はノイズ存在下でも劣化画像評価に有効な手法であることを確認した.

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© 2006 日本知能情報ファジィ学会
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