知能と情報
Online ISSN : 1881-7203
Print ISSN : 1347-7986
ISSN-L : 1347-7986
原著論文
顔特徴量の有用性推定に基づく特徴抽出による表情認識
野宮 浩揮宝珍 輝尚
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 23 巻 2 号 p. 170-185

詳細
抄録

表情の表出に深く関与していると考えられる,眉と目の端点や鼻と口の周囲の顔特徴点を顔画像から抽出し,無表情時と表情表出時の特徴点の相互関係の変化から表情を認識する手法を提案する.顔特徴点から容易に求めることのできる,2つの顔特徴点間の距離の変化や,3つの顔特徴点で構成される領域内の画素の輝度分布変化を特徴量として表情認識に使用するため,効率的な認識が可能となる.さらに,特徴量の分散比に基づいて特徴量の有用性を推定し,有用な特徴量のみを用いて主成分分析による特徴抽出を行うことにより,認識精度と認識速度のトレードオフを考慮した表情認識を行う.

著者関連情報
© 2011 日本知能情報ファジィ学会
前の記事 次の記事
feedback
Top