2015 年 27 巻 3 号 p. 100
色光の三原色(primary colors)による混色の方法である.私たちが日ごろ使っているパソコンやテレビの画面の色を作り出すRGBカラーモデル(color model )は,この原理を利用している.色には光のように色を混ぜていくと白になる「色光の三原色」と,絵の具などのように色を混ぜていくと黒になる「色料の三原色」がある.色光の三原色は,赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)の三色である.色料の三原色は,シアン(Cyan)・マゼンタ(Magenta)・イエロー(Yellow)の三色で,理論上はこれらの色を合成することで,すべての色を再現できるとされている.色光の三原色は,さまざまな量(強さ)で混ぜ合わせると,あらゆる色が表現できる.しかし,他の色を混ぜてこの三色を作り出すことはできない.これは色立体(正立方体)中のベクトル空間で考えると良く→ → → → 分かる.三色の光は,各々100%の量(強さ)で混ぜ合わせたときが白であり,合成ベクトル R+G+B=W(White:→ → → 白色)での発光となる.0%にしたときが原点の黒になる.この色光の三原色によって生じる色は,R+G=Y→ → → (Yellow:黄色)他に,量を変えて,黄みの赤~黄みの緑までの無数の色が生まれる.G+B=Cy(Cyan:緑みの→ → → 青色)他に,青みの緑~青まで,無数の色が生まれる.B+R=M(Magenta:赤紫色)他に,青紫~紫みの赤まで→ → → 無数の色が生まれる.たとえば,R:50%,G:100%とすると R+G=L(Lime),R:100%,G:50%とすると→ → → → → → → R+G=O(Orange),また無彩色ではR:50%,G:50%,B:50%とするとR+G+B=Gr(Gray)の色立体中心での発光となる.つまり,この三色の光の量を調節することで,無限に色をつくることができる.これらはMSWordなどの「色の設定」で,赤:0から255(100%),緑:0から255(100%),青:0から255(100%)で示されている量と同じである.加法混色という名称は,色を表すのに黒に光を加えていくことからきている.