2017 年 29 巻 3 号 p. 586-594
近年の変化の激しい社会を生き抜いていくために,子どもたちに「生きる力」を身に付けさせる教育が求められている.自ら考え,判断し,目の前の問題を解決する能力を身につけるためには,能動的に学習する学習意欲が必要となる.また,これまでのPISAやTIMSSによる国際的な学習到達度の調査結果からも,学習意欲の向上と維持は,日本の教育にとって重要な課題の1つとして捉えられている.そこで本研究では,学習システムに,学習達成の報酬として,学習の強い動機付けにつながるストーリー提供機能と,学習機会に制限を設けるライフ機能という2つの要素を追加することで,学習意欲の向上と維持を目指す.評価実験の結果,これらの要素が,学習者の意欲の向上と維持に役立てられることを検証した.