知能と情報
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原著論文
潜在学習による企業トップメッセージと収益性の関係解析
北島 良三酒井 浩之上村 龍太郎
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 31 巻 2 号 p. 636-644

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抄録

本論文は企業トップによるメッセージが企業パフォーマンスに与える影響について調査したものである.トップメッセージは主に社外向けメッセージであるが,今後の目標,これまでの総括,経営理念などが含まれているため,企業活動がトップメッセージに記載された内容から逸脱することは考えにくく,収益性に影響を及ぼすメッセージであると考えられる.トップメッセージは各企業のWebページで公開されているが数が多いため,Webクローリングを用いた自動収集を行った.収益性とトップページの関係調査は長期的に行う必要があるため,収集自動化は継続的な研究を容易にする.本研究では自動取得されたトップメッセージから62社分を対象に解析を実施し収益性との関係を調査した.解決すべき課題により今後精査が必要であるが,解析の結果,グループ企業についての言及が収益性に影響を与えている可能性があること を得た.

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© 2019 日本知能情報ファジィ学会
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