2020 年 32 巻 1 号 p. 3-8
車いすや車いすスポーツに対する意識を図り,楽しみとして音を奏でる機能を付加することにより,トレーニング意欲の促進や活動量の向上を目指している.既成の車いすにカラーセンサと9軸モーションセンサを搭載した2つの車いす楽器の開発を行った.小児から高齢者までの車いす使用者,中途障がい者や重複障がい者も持続して楽しめ,健常者も車いすを身近に体験することで,車いすスポーツを支援しアクセシブルデザインの意識向上に貢献する.本稿は,ICT技術を活用した事例および車いす楽器について紹介する.