2024 年 36 巻 1 号 p. 512-516
このショートノートでは,制御行列の不確かさを考慮した高木・菅野ファジィシステムに対するロバストな安定化制御器の設計について議論する.高木・菅野ファジィシステムは,幅広い種類のシステムを表現することが可能であり,非線形システム制御に対して有効である.しかし,システム同定において,一般的に,実システムと同一の数式モデルを作成することは不可能である.そのため,制御器の制御品質を向上させるために,モデリング誤差である不確かさを考慮した高木・菅野ファジィシステムに対する制御器を設計する必要がある.本研究では,メンバーシップ関数を積分した関数を組み込んだ非二次形式リアプノフ関数を採用し,ロバストな安定化条件を設計する.最後に,数値例を用いて本稿で設計した制御器の有効性を検証する.