知能と情報
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原著論文
ポライトネス理論を用いて問題数を提案する教育支援ロボットの印象効果
楓 紘希ジメネス フェリックス宮本 友樹
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2024 年 36 巻 4 号 p. 677-686

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抄録

近年,教育支援ロボットが注目されている.従来の教育支援ロボットでは,学習者が解答する問題の数(以下,解答問題数)があらかじめ定められている.これにより,従来ロボットとの共同学習では,学習者の自主的な学習環境を構築することができていない.しかしながら,学習者の自主的な学習を促すことは,学習者のロボットとの長期的な共同学習を実現するのに重要である.本研究ではポライトネス理論に基づいて会話するロボットが,学習者と会話しながら解答問題数を決定する問題数提案手法を構築する.本論文では,あらかじめ問題数が定められた従来型ロボットや,学習者が問題数を自由に決めることができるロボットと比較しながら,本手法の印象効果を検証する.

実験結果から,本手法に対しポライトネス理論のPPS(ポジティブ・ポライトネス)とNPS(ネガティブ・ポライトネス)を使用したロボットは学習者のロボットに対する印象を向上させることがわかった.また,学習者との会話により自由に問題数を決めさせるロボットに比べて,問題数提案手法を用いて会話するロボットは,解答問題数が高くなることがわかった.

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© 2024 日本知能情報ファジィ学会
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