歯科薬物療法
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症例
口腔悪性黒色腫に対するDAVFeron療法による急性の重篤な薬剤性血小板減少症の1例
鎌谷 宇明朽名 智彦佐藤 大典吉濱 泰斗近藤 誠二代田 達夫新谷 悟
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2010 年 30 巻 1 号 p. 25-28

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抄録

薬剤性血小板減少症は稀な疾患であるも重篤な副作用であり,時として適切な処置を施さなければ致命的である.我々は70歳の日本人女性の口腔悪性黒色腫(T2N0M0,Stage II)に対し,ダカルバジン,塩酸ニムスチン,硫酸ビンクリスチン,インターフェロンβ(DAVFeron)療法を3クール施行したところ,血小板輸血を必要とする急性の重篤な血小板減少症が生じた.数日後には血小板は回復し,その後12ヶ月間再発はなかった.骨髄抑制は否定されたがその原因は不明であった.化学療法を行う上で,このような稀であるも重篤な副作用には注意しなければならない.

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© 2010 日本歯科薬物療法学会
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