歯科薬物療法
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カルシウム拮抗薬による歯肉増殖症における薬物治療の可能性
松本 裕子竹内 麗理小野 眞紀子秋元 芳明藤井 彰
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2008 年 27 巻 2 号 p. 103-108

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抄録
本研究ではニフェジピン感受性 (NIFr) および非感受性 (NIFn) ヒト歯肉培養線維芽細胞の特徴をまとめると共にtenidapと18α-glycyrrhetinic acid (18α-GA) のニフェジピンによる歯肉増殖症の薬物治療薬としての可能性を探った.NIFrにおいて, 18α-GAは細胞増殖やG0/G1 phaseからSphaseへの移行を抑制した.さらに, 18α-GAの増殖抑制活性において細胞周期制御タンパクがdown-stream targetとなっていることが示された.tenidapはNIFrにおいて, 細胞内Ca2+storeを枯渇し細胞外からのCa2+influxを阻害する.さらに, 細胞増殖能, DNA合成能, collagen合成能を抑制し, pHiを低下させ, matrix metalloproteinase-1産生を増加することなどを明らかにしている.以上の結果から, tenidapと18α-GAはカルシウム拮抗薬による歯肉増殖症の治療に有用である可能性が示唆された.
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© 日本歯科薬物療法学会
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