日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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03 体育心理学
03心-12-ポ-04 高密度なパスネットワークを生成するホッケー代表選手の捕球準備行為
*三澤 孝康木島 章文
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p. 125_3

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抄録

 ホッケーで要求される集団技能の一つにパスネットワークの生成がある。そのネットワークを動的に持続させる選手の運動行為を検討した。同じ大学チームに所属する日本代表水準の選手(代表群)とそれに準ずる選手(準代表群)の2群を3名ずつ3つにチーム分けし、それぞれ同じ競技水準のチームとミニゲームを行わせた。代表群では選手1名がボールを保持した全ての場面のうち約80%のケースで2つのパスコースが存在したが、準代表群ではそのケースが全体の40%にも満たなかった。そこで代表群のプレーをビデオ映像で分析すると、1名の選手がパスを受ける以前に他の2名が銘々に移動方向を切り返し、各者が別個のパスコースを1つずつ作っていたことがわかった。準代表群ではこうした事前の働きかけは確認できず、一者がボールをレシーブしてから動き出すことが多かった。次の状況を予測した上で各者が銘々に攻守に働きかけ、一人のボール保持者と他二者とがパスコースでリンクされたネットワークを生成し続ける:このことが代表群に要求される技能である。発表では、選手をノード、パスコースをリンクとしたネットワークを高密度に生成し続ける知覚運動能力について議論する。

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