日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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大会組織委員会シンポジウム
若手会員が考える大学教養体育と大学教員養成
鈴木 宏哉
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p. 18_2

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抄録

 日本体育学会員の約3分の1が40歳未満の会員である。学会は数年前から将来の体育科学を担う若手研究者の問題について議論していたが、議論していたのは若手ではなかった。2016年度からようやく若手が主体となった議論が始まった。昨年、本学会における若手研究者育成促進に資する方策と研究・就業環境の改善について検討し理事会に提言するとともに、若手研究者間の学際的交流を促進する諸活動を行うことを目的とした若手研究者委員会(原則40歳以下の会員で構成)が設置された。これと併行して若手会員の交流を促進する若手の会(有志団体)が設立され、メーリングリストを中心に情報交流が進められている。博士号取得が必須となりつつある教育研究職、他方で教育研究職以外の職業を希望する大学院生が約6割という報告もある(2014年本学会調査)。本シンポジウムでは、若手の会のメーリングリストを通じて大学教養体育や大学体育教員の養成の在り方に関する若手会員の意見を収集したので報告する。シンポジウムでの議論を通して大学院生そして常勤でない研究者の置かれている現実と常勤職に求められる現実のギャップを解消する方策に迫りたい。

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