日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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07 発育発達
07発-12-ポ-06 幼児期前期の子どもの日常身体活動量
*石沢 順子佐々木 玲子
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p. 206_3

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抄録

 WHOから5歳未満の子どもの身体活動等に関するガイドラインが示され、低年齢の時から身体活動を日常的に取り入れることが求められている。しかし、子どもの客観的な身体活動量に関する先行研究は、3歳児以上を対象としたものが中心であり、それより年齢の低い子どもを対象とした報告はまだ少ない。そこで、本研究では幼児期前期にあたる1歳児の身体活動量の現状を把握することを目的とした。東京都内の保育所に通う1歳児のうち自立歩行を獲得している11名を対象に平日5日間の保育中(9時~16時)の身体活動量をActigraph GT3X-BT Monitorを用いて測定した。その結果、平均歩数は6741±975歩/日であり、軽強度活動時間は75.4±10.9分/日、中・高強度活動時間は19.2±4.0分/日であった。保育室内やテラスでの活動を行った日よりも、散歩と公園での遊びを行った日の方が歩数および軽強度活動時間が多い傾向がみられた。一方、中・高強度活動では、いずれの日においても大きな差はみられず、保育室やテラスなどでも環境の工夫や保育者の関わりなどによって中・高強度活動時間の確保に繋がる可能性があることが示唆された。

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