主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第70回大会
開催地: 慶應義塾大学日吉キャンパス
開催日: 2019/09/10 - 2019/09/12
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MCT-jump testとは、ある高さの台上から跳び降りた後、再び跳び上がるジャンプ運動であり、競技者のばね的特性を評価するために用いられているジャンプテストである(梶谷ほか,2018)。MCT-jump testは近年、新たに開発され、テスト中に運動遂行時間を様々に変化させてジャンプ運動を行わせるという全く新しい方法であることから、テストとしての妥当性を検証していく必要がある。しかし、MCT-jump testにおける運動遂行時間の長短によって、どのような力学的特徴があるかは明らかにされていない。
そこで本研究では、陸上競技者13名を用いてMCT-jump testを行わせ、このときの力学的特徴を検討することを目的とした。
MCT-jump testにおける最適接地時間と下肢関節貢献度との関係を検討したところ、MCT-jump testにおける最適接地時間と足関節および股関節の貢献度との間に有意な相関関係が認められた。このことは、MCT-jump testにおける最適接地時間が短ければ相対的に足関節の貢献が大きく、反対に、長ければ相対的に股関節の貢献が大きいことを示している。