日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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11 体育科教育学
11教-11-ポ-13 空き地におけるウェアラブルデバイスを活用した鬼ごっこ運動遊びプログラムの有用性
*大崎 恵介永野 智久中島 円神武 直彦
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p. 321_2

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抄録

 本研究の目的は、都市部における空き地において世代間(親子)交流を目的とした鬼ごっこを題材とする運動遊びプログラム(鬼ごっこ運動遊びプログラム)を実施し、その有用性を検討することである。横浜市港北区(日吉)の再開発地内においてスポーツ鬼ごっこを題材としたプログラムを12組の親子に実施した。プログラム中は被験者に心拍計付きのGNSS(衛星測位システム)デバイスを装着した。プログラムは、①データの即時的なフィードバックを通じて主観的と客観的運動強度の対応関係について親子で話し合い、プログラムの価値を理解することと、②親子で同等の運動強度が確保できること、の2つを目的に実施した。その結果、保護者はデータのフィードバックを通じて、鬼ごっこがスポーツに必要な体力の獲得に繋がることを理解した。また運動強度については、親と子どもの移動距離において有意な正の相関関係が認められ、また平均心拍数においては子どもが有意に高い数値を示した。本研究は空き地の利用について運動遊びとデータの活用が世代間(親子)交流促進の一助になることの示唆を与え、これらの活用が新しい遊び場の創造に寄与する可能性を示した。

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© 2019 一般社団法人 日本体育学会
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